こんにちは、こんばんは。Sheep管理人のいとしゃんです。
このページまでたどり着いてくれたあなたは、きっと何かしらの理由で大切な人と別れ、携帯を見ている今も辛くて泣いてしまいそうな状態で、頑張ってここまで来てくれたんだと思います。
頑張りましたね。ここまでたどり着いてくれてありがとうございます。
辛いですよね。苦しいですよね。不安ですよね。
とても落ち着いて文章を読める状態ではないと思います。
3年前、僕も大切な人と失恋をしました。
自分だけ世間から置いてかれてしまったような感覚の中で、自分の足で立つことも前を向くこともできず、毎秒その人のことを考えては枕を濡らす日々を送っていました。
何をしていてもその人との幸せな記憶が蘇ってしまい、心の奥に穴を空けられたような鈍い痛みを抱えたまま、どうしようもなくただずっとその人のことを思い出しては泣いていました。
生きる希望なんて全く見いだせず、本気で死のうとまでは思いませんでしたが、生きているだけで苦しくて、もう生きていたくないと感じていたのをはっきりと覚えています。
だから今あなたが抱えているその辛さは、僕には痛いほどよく分かります。
今このページを見てくれているあなたの痛みが、ほんの少しでも和らぐことを祈って、伝えたいことを言葉にしました。少しずつでも読み進めていただけたら幸いです。
Contents
僕の失恋の話
「別れよう」
その言葉が聞こえた瞬間から、自分だけ空間が切り離されたような、そんな感覚になったことを覚えています。目の前の景色も、聞こえてくる街の雑音も、どこか違う世界の出来事のようにぼんやりと曖昧に感じられました。
3年前、大切な人から別れを告げられたあの瞬間のことは、今でもはっきりと覚えています。ただ、それからの会話はあまり覚えていません。忘れてしまったのか、耳に入っていなかったのか、きっと後者なのでしょう。
「これで終わりなんだ、もうこの人とは会えないんだ」
そんな考えがぐるぐると頭の中を巡っていて、心の奥に無理やり穴を空けられていくような、何かが刺さったような、そんな鈍い痛みを胸に感じていました。
そうして失恋した僕は、会社を1週間休みました
きっと世間からは良しとされることではないでしょう。
それでもどうしても会社に向かうことができませんでした。カーテンを閉め切って、暗い部屋に1人でこもって、一日中ベッドの上で泣いていました。
会社どころか外に出ることさえ億劫でした。街中で楽しそうにしているカップルを見かけるだけで、それが僕の目には眩しすぎて、どうして自分はああなれなかったんだろう、という気持ちばかりが浮かんでしまうのです。
部屋にこもっている間はネットで失恋の記事を読んだりもしました。それでも「失恋したら自分の趣味に没頭しよう」「友達と飲みに行って忘れよう」など、正直に言えばどの記事にも安易な解決策が書かれているような気がして、「本当に辛い失恋をしたことあるの?」「お前にこの気持ちがわかるの?」と、誰にも分かってもらえない気がして、まるで世間から自分だけ置いてかれてしまったような感覚になるだけでした。
もちろん趣味に没頭して失恋を吹っ切る人もいれば、友達と飲みに行って元気になる人がいることも分かっていたのですが、当時の僕は、そんな解決策ではどうしようもないほどに弱っていました。
それから2ヶ月間
さすがに仕事を休み続けるわけにはいかず、1週間の休みの後からは出社するようになりました。
ただ会社までたどり着いても、仕事は思うように手に付きません。
それでも日中はなんとか仕事を終わらせながら、家に帰ると部屋を真っ暗にして失恋のことを考えるという毎日を繰り返しました。
今思い返しても本当に生きた心地のしない期間でした。
「本当に辛い失恋をした人には居場所がない、それなら今自分が作るしかない」
そんな気持ちが僕の中で芽生えはじめて、2ヶ月後、僕はこのSheepの前身となる失恋をテーマにしたWebサイトを立ち上げることになります。
そうして僕はようやく少しずつ前を見始めるようになったのです。
失恋とは何なのか
少しずつ失恋していく
「付き合おう」という言葉だけで2人の気持ちが急にくっつくわけではないように、「別れよう」という言葉だけで2人の気持ちが急に離れるわけではないのだと、僕は思います。
言葉は始まりに過ぎません。
「付き合おう」という言葉で付き合った2人は、会えることが2人の当たり前になっていく中で、少しずつ本当の意味で彼氏と彼女になっていくものです。
だから「別れよう」という言葉で別れた2人も、会えないことが2人の当たり前になっていく中で、少しずつ元彼と元カノになっていくのだと思います。
毎日当たり前だった連絡が来なくなって、休日の予定が埋まらなくなって、何か面白いことがあった時に報告する相手が見つからなくなって。
そうして少しずつ失恋していくのです。
失恋の痛みの行き先
だから失恋の痛みは続きます。
残酷ですが会えないことが当たり前になるまで続くのです。
なのでそういう意味では、当時の僕が共感できなかった「失恋したら自分の趣味に没頭しよう」「友達と飲みに行って忘れよう」なども、解決策としては全く間違ってはいなかったのです。
とにかく早く立ち直るための方法としては、きっとそれらも正しい解決策だったのでしょう。
趣味に没頭しているうちに会えないことが当たり前になった、友達と飲みに行っているうちに会えないことが当たり前になった、そうして気づくと失恋の痛みが和らいでいるということです。
ネット上で出てくる失恋の乗り越え方や立ち直り方は、言い換えると「会えないことを当たり前にする手段」ということなんだと思います。
ただそれを頭で理解できても、心が拒んでしまうから、苦しいんです。
苦しいのに楽になりたくないという感情
楽になるということは、その大切な人がいなくても大丈夫になる、ということです。
失恋が苦しいのは、それだけその人のことを大切に想っていたから、それだけその人のことを自分の一部のように感じられていたからで、それだけ本気で愛していた気持ちを手放すのは、簡単なことではありません。
今あなたが抱えている好きの気持ちは、これまでその大切な人と過ごしてきた時間の中で少しずつ積み上げてきたもので、そこには沢山の想い出も詰まっていると思います。
僕の中には苦しいのに手放したくないという感情がありました。
「これだけ大切な人のことを好きになれた気持ちを忘れたくない、大事にしていきたい」と思い続けて、きっと他の人たちよりも遠回りをしてきました。好きという気持ちが薄れていくことで楽になる自分が怖かったのもあります。
でももしあなたの中にも同じように、苦しいのに楽になりたくないという感情があるのなら、その気持ちは大事にして欲しいです。
きっと時間はかかります。失恋の痛みが和らぐまで、他の人よりも時間がかかると思います。
それでももしその気持ちを抱えていきたいと思うなら、大事にしてください。
それだけ大切な人のことを本気で愛して、その人との別れに本気で苦しんで、それでもその人と一緒に育てた好きという気持ちを一生懸命抱えていこうとするあなたの優しさは、失くさないでください。
あなたが抱えているその気持ちは、決して無駄なものなんかではありません。
失恋の傷みと向き合うために
目をそらさないこと
あなたが僕と同じように、ネット上に溢れる「失恋したら自分の趣味に没頭しよう」「友達と飲みに行って忘れよう」というような解決策ではどうしようもないほど苦しんでいるのであれば、僕から伝えたいことはとても単純です。
目をそらさないでください。
どこまでも失恋と向き合ってください。
それがどれだけ辛いものなのか、苦しいものなのか、僕にも痛いほど分かります。
それでも。
楽しかった想い出も、嬉しかった想い出も、喧嘩した想い出も、初めて出会った時の想い出も、付き合った日のことも、別れた日のことも、寂しかった日のことも、悲しませた日のことも、好きだった仕草も、嫌いだった癖も、愛おしかった表情も、むかつくような態度も。
全部。
思い出してください。
そして思い切り泣いてください。
全部を抱えて全力で泣いてください。
それがあなたの本気の好きです。それだけ本気で愛していたんです。
心から溢れてくる気持ちを抑えずに泣いてください。
もうどこまでも深く、これ以上はない程のどん底まで沈んでしまっていいと思います。
大丈夫です。同じようにどん底の景色を見た僕も一緒にここにいますから。
あなたは一人じゃありません。
自分の気持ちを言葉にすること
少し涙が止んだら、あなたの気持ちを言葉にしてみてください。
そしてそれを自分だけのノートに書き出してみてください。携帯のメモ帳でも構いません。
心に浮かぶ気持ちを自分の言葉で書き出してみてください。
間違いなんてありませんので、正直な気持ちを書き出してみてください。
失恋したばかりの心はぐちゃぐちゃです。自分は何を思っているのか、何に苦しんでいるのか、何に悲しんでいるのか、全部がもやもやしているのに、痛みだけははっきりと伝わってくる状態です。
そんな心の中も、自分の気持ちを言葉にして吐き出していくうちに、少しずつ整理されていくはずです。
あなたの気持ちを誰にも理解してもらえないと悲しくなるように、あなたの心もあなたに理解してもらえないと痛み続けます。
だからゆっくり時間をかけて、自分の気持ちを書き出してみてください。
少しずつでも自分の気持ちを整理していく中で、あなたは少しずつ失恋と向き合っていくことになります。
2人で造り上げたもの
「あなたのことを、あなた自身が誰よりも大切にしてほしい」
当時の僕はこの言葉を見ても「自分を大切にしたところで自分にとって大切な人は戻ってこない」と未来を悲観しては、かえって傷ついていました。
ただ、あれから3年経った今なら分かります。
だからこの言葉をこの章で伝えさせてください。
今まであなたが好きだった人のことを大切にしてあげたように、今はあなたのことを大切にしてあげてください。
思い切り甘やかしてあげてください。
あなたのことを誰よりも愛してあげてください。
これまでのいろんな経験が、今のあなたを造っているように。
大切な人と出会って、一緒に過ごしてきた時間が、今のあなたを造っています。
大切な人のことを想う気持ちも、失恋に苦しむ気持ちも、全部2人で一緒に造ってきた気持ちです。
あなたがその人のことを愛していたように、あなたもその人から沢山の気持ちをもらってきたはずです。
2人で一緒に積み重ねた気持ちを、2人で一緒に造ってきた今のあなたを、大切にしてください。
あなたが愛していた大切な人が、あなたのことを愛していたように、今は誰よりもあなた自身があなたのことを愛してあげてください。
大切な人と失恋して生きることが辛いあなたへ
3年経った今でも、失恋の記憶は鮮明に残っています。
不思議なものですよね。
昨日の晩ごはんなんてすぐに忘れてしまうのに、3年前の「別れよう」のたった一言はずっと心に残っています。
失恋したばかりの今のあなたは、生きていける自信がない、また前のように元気に歩ける自信がないと感じているかもしれません。きっとこの先こんなに好きになれる人には出会えない、とも感じているでしょう。
ただ、これだけは知っておいてください。
3年前、大切な人と失恋して、ただただ毎日を生きることが辛かった僕は、今こうして生きています。
あのときの失恋があったからこそ、できた経験もあります、出会えた人もいます。今こうして伝えたい言葉をあなたに届けられているのも、あのときの失恋があったからです。
この言葉は今のあなたにとっては痛みになってしまうかもしれませんが、こうして生きている人もいるんだということだけでも覚えておいてください。
今は無理に明るい未来を描こうとして、自分の気持ちを抑え込む必要なんてありません。
あなたのこれまでの人生の中で、それだけ本気で好きになれた人は、本当にその人だけだったのですから。その人を代替することなんて誰にも出来ません。
けれどきっとまたいつか、あなたにとって大切な人と出会える日が来ます。
大切な人を心から大切に想い、大切な人との別れにそれだけ苦しむことができるあなたは、誰よりも優しい心を持っている素敵な人です。
だから安心してください。
あなたは大丈夫です。大丈夫ですよ。
そのときが来るまで、今あなたが抱えている気持ちは大切に持っていてください。
あなたは一人じゃありません。
辛いときはいつでもここに戻ってきてください。
あなたがいつかまた元気に歩ける日がくることを願いながら、僕はここからずっと応援しています。