いくみさん、はじめましてこんばんは。
わたしは30代も半ばに差し掛かるアラサーの女なのですが、恥ずかしながら男性と付き合ったことが一度もありません。昔から見た目のことをバカにされることが多く、どうしても「わたしのことを好きになってくれる人なんていない」「わたしが好きになったところで叶うはずがない」「恋愛なんて向いてない」と卑屈になり、自分の事を責める癖がついてしまいました。
職場では、仕事として割り切っているので男性とも普段と変わらず話すことができるのですが、仕事が終わったプライベートの時間になると、どうしても自分の中に潜む恐怖心が表に出てしまい、男性の顔を見ることや、男性を交えたテーブルでうまく会話を続けることができません…。二人きりになるなんて、考えるのも恐いです。
最近は自粛しているのですが、婚活は難航し、この先婚活パーティや合コンに参加できたとしても、今の状態を考えると進展があるように思えないんです。
もうこんな年齢なのに、こんなことで苦しむ自分がとても恥ずかしいです。
周りの二十代のキラキラした後輩を見る度、あの頃描いた30代はこんなんじゃなかったな…と、自分を蔑んだり、憎んでしまうんです。そんな自分もまた嫌いになって、負の連鎖の中から抜け出せなくなってしまいました。
こんな相談をしてしまってごめんなさい。
こんなわたしでも、いくみさんのように素敵な恋愛がしたいです。どうすれば今の自分から抜け出せると思いますか？
愛されたければ愛しなさい。
でもその前に、自分自身を愛し抜きなさい。
つらかったね。くるしかったね。ほんとによく頑張ったね。
かわいくない。似合わない。恥ずかしい。好きじゃない。好きになりたい。
鏡を見るたび虚しくなって、お店に入るたび苦しくなって、「こんなはずじゃなかった」と嫌いになって、「こんな自分を誰が好きになるんだ」と捨ててしまう。人と顔を合わすのが恐い。人の話を聞くのが恐い。人と愛し合うなんて、そんなことできるはずない…
もしかしたら、そう、諦めてきたかもしれません。
もしかしたら、そう、傷付けてきたかもしれません。
そんなあなたにわたしから言えることは、
「そんなあなたを、あなたが許してあげてほしい」。ただそれだけです。
今の年齢を、指折り数えてみてほしい。
その数が、あなたが築いてきたあなたの歴史です。
どんなあなたにも、生きてきた軌跡がある。
どんなあなたにも、変わりゆく未来がある。
どんなあなたにも、あなたという強い味方がいるんです。
恋愛経験よりもっともっと大切な人生経験が、あなたにはある。
思い返せば辛くて苦しくて寂しいことばかりかもしれない。けれど、他の人の心には生まれなかった感情や知識があなたにはあるんです。知りたくても知ることができない、欲しいと願っても手に入らない経験があなたにはあるんです。手に入れてきたものが全て糧となり、同じ感情を抱く人に寄り添える強さとなる。生きてきたから、あなたがいます。
他人から見た目をバカにされることなんて許しちゃいけない。
でもそれ以上に、あなたが、あなたをバカにすることに慣れちゃいけない。好きになることに諦めちゃいけないんです。今あるあなたから抜け出したいのであれば、明日からのあなたに飛び込んでください。自分を好きになる工夫を、あなたがあなたの手で掴み取ってください。
一旦、今日。そしてここまで。
あなたが自分の心を傷つけながら生きてきたことに乾杯しよう。よく頑張った！よく耐えた！よく生きた！、大きな声でお祝いしよう。もう諦めなくていいのよ。傷付けなくていいのよ。あなたの人生を生きるあなたは、誰よりも幸せになるべき人だから。
「愛されたければ愛しなさい。
でもその前に、自分自身を愛し抜きなさい。」
どうか忘れないでいてほしい。まずはあなたが、あなたを許すこと。
