失恋による大きなストレスは、体調にさまざまな変化をもたらします。
なかには、「食欲が増して過食ややけ食いが止まらない…」というケースも。それにより体重が増加してしまうと、さらに気分が落ち込んでしまいますよね。
このような悪循環を止めるには、どのように対処すればいいのでしょうか。
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失恋で太る理由は?
日々の食欲とストレスは、非常に深く関っているのをご存知でしょうか。人間は強いストレスを感じたとき、その苛立ちによって感情のコントロールがしにくくなります。
そして苛立ちがおさまったあとは、「寂しい」「苦しい」「悲しい」といった感情に。その結果、感情を制御する成分である「セロトニン」が不足してしまいます。
このセロトニンが分泌される場面の1つが、甘いものを食べたとき。そのため、「足りないセロトニンを補おう」と感じ、過食に繋がってしまうのです。
過食ややけ食いの対処法は?
では、失恋後の過食を止めるには、一体どうすればいいのでしょうか。
「失恋後のやけ食いが止まらない…」「以前より明らかに食事量が増えた」という方は、以下の方法を試してみてください。
対処法その1 食べ物を視界から消す
手の届くところに食べ物があると、つい手を伸ばしてしまいがち。まずは食事やお菓子などを視界から消し、食事そのものから遠ざかってみましょう。
とはいえ、引き出しや冷蔵庫にストックがある状態では、意味がありません。大切なのは、とにかく必要以上の商品を買わないこと。
対処法その2 「食べたくなった時にすることリスト」を作成する
「食べたくなった時にすることリスト」を作成し、いざというときに行動できるようにしておきましょう。
とくに「ネイルを塗り直す」「机の上を片付ける」「お風呂に入る」など、食事のことを忘れられるような作業がおすすめ。
対処法その3 ガムを噛む
どうしてもほかの作業に移れない場合は、ガムを噛んで気持ちを落ち着かせましょう。噛めば噛むほど満腹中枢が刺激されるので、空腹感を和らげることができます。
対処法その4 ご褒美デーを用意しておく
週に1度、いつもより豪華なものを食べる「ご褒美デー」を作っておきましょう。ただし、ご褒美デーといっても、「いくらでも食べてOK」ではなく「ちょっとお高いものを食べる」という趣旨です。
大切なのは、食べる量よりも質にこだわり、贅沢気分を味わうこと。「明日はご褒美デーだから我慢しよう」「チョコが食べたいけど今は控えて、今度のご褒美デーに高級チョコを買おう」と切り替えることができますよ。
対処法その5 机の上にズラっと食事を並べる
食事の際にお皿をズラっと並べておくと、「こんなにたくさん食べている」と実感しやすくなります。その光景を見るだけで満腹感を得られるので、食べすぎ防止の効果も。
対処法その6 移動ルートを変える
「出勤前にコンビニでお菓子を買ってしまう」「帰宅途中においしいケーキ屋さんが目に入る」という方は、毎日の移動ルートを変更してみましょう。
どうしても食事を調達する必要がある場合、目的のものだけ販売しているお弁当屋さんなどを利用してみては。
対処法その7 別のストレス解消法を探す
食事がストレス解消になっているなら、それ以外の手段でストレスを発散させましょう。
ただし、読書や映画鑑賞といった「食べながら取り組めるもの」より、つい夢中になってしまうような手段がおすすめ。
対処法その8 好きな人を作る
失恋から時間が経つにつれ、少しずつ気持ちの整理が付き始めたら、次の恋愛を視野に入れていきましょう。新たに好きな人ができたら、「この人のために美しくなろう」とスイッチが入るはず!
こんな対処法はNG!
続いて、間違った対処法もチェックしておきましょう。
野菜を大量に食べる
「ヘルシーな野菜なら、いくら食べても大丈夫」と思い込んではいませんか?たしかに野菜は栄養価が高く、カロリーは低いものばかり。しかし、大量に食べると胃が膨らみ、さらなる過食を招いてしまいます。
ダイエット食品、カロリーオフ商品に頼る
野菜と同様、カロリーが低いものを大量に食べたところで、胃が膨らんでしまうだけ。また、「本当に食べたいものを我慢している」というストレスが溜まり、より一層食欲が増してしまう可能性もあります。
食べた後に吐く
食事量をリセットしようと、食後に吐くのはNG。このような行動は、「食べる→無理やり吐く→また食べる」のサイクルが生まれてしまいます。また、下剤を服用して無理に出そうするのもよくありません。「過食した後にどうするか」ではなく、「過食しないためにはどうするか」という目線で考えましょう。
食べ過ぎた自分を責める
食べ過ぎによる自己嫌悪は、さらにストレスを増加させます。また、過度に自分を責めることで、今度は拒食になってしまうリスクも。食事をすること自体に問題はないので、「また食べてしまった」と自分を責める必要はありませんよ。
どうしても過食が抑えられない場合は
「どうしても過食が止まらない」「突然やけ食いしてしまう」という方は、病院を受診して治療をするのも1つの方法です。とくに以下の項目に当てはまる方は、早めに医師に相談した方がいいでしょう。
・過食によって日常生活に支障が出ている
・短期間で大幅に体重が増加した
・食後に吐くほど食べてしまう
・食べ物が家になければ、我慢できずに買いに行ってしまう
・過食によって精神的苦痛が生じている
・食べ過ぎで経済的な支障が出ている
・胸やけや胃痛などの症状が続いている
病院を受診する際は、失恋によるショックや体重の変化などを伝えるとスムーズです。
失恋で止まらない食欲の理由や対処法まとめ
失恋後は、ただでさえメンタルが弱まってしまう時期。それに加え、過食ややけ食いによって太ってしまったら、さらなる精神的ダメージがのしかかります。今回ご紹介した対処法を参考に、の負の連鎖を食い止めましょう。
ただし、「自分だけではどうにもならない」と感じたら、第三者に助けてもらうのも1つの選択肢です。家族に食べ物を隠してもらう、病院を受診するなど、周囲に協力してもらいましょう。