彼の浮気が発覚したあとは、「二度と同じ過ちを繰り返さない」と約束することが大切です。ただの口約束で終わらせるのではなく、「誓約書」としてしっかりと記しておきましょう。
そこで今回は、カップル間で浮気の誓約書を作成する際の書き方をお伝えします!そのまま使用できる例文も、あわせてチェックしておきましょう!
Contents
そもそも「浮気の誓約書」って?
「誓約書」は、両者で交わす約束の覚書のこと。正しく作成すれば法的な効力を発揮するため、裁判をするうえでは強力な武器となります。
男女のどちらかが浮気をした場合、二度目の浮気を防止するために「浮気の誓約書」を作成するケースも珍しくありません。
夫婦間において誓約書を書くケースが多いですが、なかにはカップル間で作成することも。
正しい内容で作成された誓約書は、その内容を必ず守る必要があります。
「浮気をしない」という約束だけでなく、ペナルティを記載することもできますよ。
そして、誓約書には「カップル間で書くパターン」のほかに、「浮気相手が書くパターン」も存在します。両方を揃えておくことで、誓約書の浮気防止効果もアップ!
浮気が発覚したら、速やかに両者に誓約書を書かせておきましょう。
夫婦間の誓約書との違い
先述の通り、結婚していないカップルでも、浮気の誓約書を作成することができます。ただし、ペナルティの内容に違いがあります。
夫婦間では慰謝料のほか、離婚、離婚に伴う財産分与、親権、養育費といった事項を決めていきます。
その一方、カップル間で定められる主なペナルティは「慰謝料」のみ。
そのため、夫婦間に比べてシンプルな誓約書となります。また、慰謝料の目安は、夫婦間に比べると低い金額となっています。
慰謝料の相場はいくら?
浮気をした場合の慰謝料は、誓約書を作成する時点で明確に定めておかなければなりません。「どうせなら高額に設定しておこう!」と考えがちですが、相場を大幅に超えた金額は法的に認められない可能性も。ここでは、常識的な範囲に抑えておきましょう。
夫婦間における一般的な慰謝料の相場として、「結婚1年未満での不倫・浮気は100~300万円」と言われています。
結婚していないカップルの場合、これを下回る金額が相場ということに。
あくまでも目安なので、実際に数十万円で解決する場合もあれば、高額な慰謝料を勝ち取るケースもありますよ。
また、すでに婚約しているカップルは、さらに高額の慰謝料が認められる場合も。「交際期間が長い」「結婚適齢期に該当する」「彼との結婚を理由に退職済みである」「結婚式や新居の手配を済ませてある」などに当てはまる場合は、相場を上回る金額に設定するのもいいでしょう。
カップル間の誓約書に記載する3つのポイント
では、実際に誓約書を作成する際の内容を確認しておきましょう。カップル間での誓約書には、主に以下の内容を盛り込んでいきます。
①浮気の事実内容
まずは、今回発覚した浮気の内容を記載していきます。裁判になったときに言い逃れされないよう、できるだけ詳細に記しておくのがポイント。
「浮気をしていた期間」「浮気相手は誰か」「どこで会っていたのか」「どのような関係だったのか」といった点を簡潔にまとめましょう。
浮気の期間が長い、悪質であると判断された場合、慰謝料が増額する可能性もあります。相手が有利にならないよう、事実を漏れなく記載しておきましょう。
②「二度と浮気はしない」という約束
続いて、「二度と浮気をしない」という旨を記載します。その際は、「どこから浮気になるのか」という基準を定めておくことが大切です。
ただし、「異性とは一切関わらない」といった極端な内容だと、法的な効力が発揮されないことも。一方的に決めるのではなく、2人で話し合ったうえで決めましょう。
もちろん、今回の浮気相手との関わりを絶たせることも重要です。誓約書には、「連絡をとらない」「接触しない」といったワードを含めておきましょう。
とはいえ、職場での浮気の場合、相手との関係を完全に断ち切るのは難しいもの。そのような場合は、「業務上で必要な場合を除き、一切接触しない」といった表現に変えておくといいでしょう。
③ペナルティの内容
カップルの場合、主なペナルティは「慰謝料」となります。
特別な事情がない限り、相場の範囲内で設定しておきましょう。相手の経済状況によっては、多少高く設定しておくのもいいですね。
例文はこんな感じ!
彼氏が書く誓約書
私 ○○○○は、□□□□さんとの不貞関係の清算において、以下の通り約束します。
私は□□□□さんとの間で、〇年〇月〇日から現在まで、不貞関係を続けていた事実を認めます。
今後は、二度と□□□□と連絡をとらない、接触しないことを誓います。また、□□□□さん以外の異性と親しく付き合うことも控え、浮気とみなされる行為は行わないと誓います。
再度浮気をした場合は、違約金として金〇〇万円を支払います。
本件について、第三者に口外することは致しません。
以上を誓約致します。
令和〇年〇月〇日
住所
氏名 印
浮気相手が書く誓約書は?
浮気相手に書いてもらう誓約書も、先ほどの内容と似ています。「浮気の事実確認」「二度と連絡をとらない約束」「約束を破った場合のペナルティ」の3点をおさえ、以下のような誓約書を作成しましょう。
私 □□□□□□は、〇年〇月〇日から現在まで、〇〇〇〇さんと不貞関係を続けていた事実を認めます。
また、二度と〇〇〇〇と連絡をとらない、接触しないことを誓います。
もし違反した場合、△△△△さんから慰謝料〇〇万円を請求されても、異存はありません。その場合、速やかにその金額を支払うことを誓います。
本件について、第三者に口外することは致しません。
以上を誓約致します。
令和〇年〇月〇日
住所
氏名 印
作成時の注意点
誓約書自体はプリントアウトしたもので構いませんが、署名部分だけは手書きでなければなりません。こちらで誓約書を用意しておき、「内容を確認してからサインしてもらう」という流れがスムーズでしょう。
また、署名とともに捺印をしてもらうのも忘れずに。シャチハタではなく、必ず実印を使用しましょう。日付や住所だけでなく、電話番号やメールアドレスなどを添えても問題ありません。
もし誓約書に不備があると、法的に認められない可能性も!作成の際は、入念なチェックを欠かさないようにしましょう。
誓約書が完成した後は
無事に誓約書が完成したら、原本はこちらで預かっておきましょう。そもそも誓約書は「書いた本人が相手に差し入れる」という文章です。そのため、契約書のような「2部用意して双方で1部ずつ所持しておく」というものではありません。
とはいえ、控えを渡して不利になる心配はありません。相手に「手元に置いておきたい」と言われたら、コピーした控えを渡しておきましょう。
まとめ
「誓約書」と聞くと難しそうなイメージがありますが、カップルの場合はそこまで複雑な内容ではありません。
今回ご紹介した例文をベースにすれば、スムーズに作成できるはず。あくまでも例文なので、状況に応じて内容を変えてくださいね。
まずは、今後の基準となる浮気の境界線や慰謝料も話し合いを含め、彼と一緒に取り掛かってみましょう。文書として記録することで、彼に「次は絶対に許されない」というプレッシャーを感じさせることができます。
二度と「浮気される」という苦い経験をしないためにも、悔いのない条件で誓約させてくださいね!