世の中には「失恋休暇」という企業の取り組みがあったり、失恋したことがきっかけで退職する人がいたりします。
これには確かに賛否両論ありますが、失恋による精神的負担は本人・周りが思っている以上に大きなものになることも多いもの。時には失恋により休暇を取ったり、退職したりすることも必要にはなってくるのかもしれません。
そこで今回は、失恋休暇や失恋退職はありなのかという点について触れながら、失恋のショックで仕事や勉強が手に付かない人に向けて対処法をご紹介していきたいと思います。
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失恋休暇や失恋退職ってあり?実際に取り入れている企業も?
最近はユニークな休暇制度を取り入れて、従業員へのケアを充実させている企業も増えてきましよね。
そのユニークな休暇制度の一つとしては、「失恋休暇」があります。
もちろん失恋休暇を取り入れている企業はかなり少数派ですが、これにはやはり賛否両論あるもの。失恋ごときで休むなんて……と考える人もいれば、失恋は誰にでもあることだから素直に休むべきという人ももちろんいます。
確かに休暇を取る理由としては、少し個人的すぎることなのかもしれません。反対する人、良く思わない人がいるのもうなずける話です。
ですが実際、失恋はどんな人にも起こりえることで、どれだけメンタルが強い人でも失恋のショックはかなりきついものです。
失恋すれば「もう何もかもどうでもいい」と自暴自棄になってしまうときもありますし、そうなればもはや仕事どころではないでしょう。いっそのこと休みを取ってしまった方が、最終的には立ち直るきっかけをうまく作れそうなものです。
失恋して休暇を取る・退職するメリット
ではここからは、失恋して休暇を取ること、もしくは退職することについて、どのようなメリットがあるのかを考えてみましょう。
心身ともにゆっくり休みを取ることができる
やはり失恋したとき大事になってくるのは、心身ともにゆっくり休みを取ることです。失恋後は、まだ肉体的には元気があったとしても、特に心が疲れて気持ちがついていかない人は多いはずです。そうなったとき、「よし頑張って仕事しよう!」と明るい方に気持ちをすぐに切り替えられる人はあまり多くないでしょう。
気持ちをしっかり切り替えるには、ある程度休みを取ることが大切です。
失恋後に外で幸せそうなカップルを見たら、その場で泣き出してしまうかもしれません。それならいっそのこと、1日だけでも、休みを取った方が立ち直すチャンスにつなげていけるものです。
心がボロボロな状態で仕事をするとかえって迷惑になることも
これは人によって考え方もさまざまですが、正直、仕事が手に付かないくらい精神状態がひどく落ち込んでいるときは、休みを取っていた方が職場のためになるかもしれません。
「今日こんな状態で仕事に出ても、絶対笑えない気がする」「ミスばかりしそう……」と思えてどうしても仕事に行くのが無理そうなら、むしろ休暇を取るのは正しい判断と言えるでしょう。
発熱して仕事を休むのと同じです。
失恋して休暇を取る・退職するデメリット
では今後は逆に、失恋して休暇を取る、もしくは退職をするデメリットを考えてみましょう。やはり賛否両論ある失恋休暇・失恋退職ですから、相応のデメリットもつきまといます。
休むことで緊張の糸が切れて立ち直る機会を失う人も
懸念されることは、休むことがかえって逆効果になってしまうこと。休むことで緊張の糸が切れてしまい、逆に立ち直れなくなってしまうということです。
失恋休暇や失恋退職のせいで人と会わなくなり、ネガティブ思考の状態をどんどんこじらせてしまい……といった流れで悪い方向にいってしまう人もいないわけではありません。
失恋休暇を取る、もしくは失恋退職をするなら、ある程度自分のことはしっかり管理すること、休みながらも自暴自棄にはならないようにするなどの対策が重要になってきます。
失恋で休むとは正直言いにくい…
やはり失恋休暇を取るのは何かと周りに対して気まずいものです。
たとえ会社に失恋休暇の制度があったとしても、正直使いづらい心理はありますよね。「あいつ、失恋ごときで休みやがって」なんて思われたら……という心理になれば、ますます休みづらさは増すものです。
仮病を使って休むことも確かにできるかもしれませんが、「診断書を~」なんて話になれば、いろいろと厄介なことになっていきます。かと言って正直に「失恋したので休みます」と言うのははばかられますよね。「は?失恋?何言ってるの?」なんて言われてあっさり拒否されそうなにおいもするものです。
退職はとにかくリスクが大きい。よく考えることが大事
失恋したからといって、そのまま退職してしまうのはやはり危険です。今後仕事はどうしていくのか、転職先は見つかるのか、収入が途絶えてしまったらどうするのかなど、あらゆるリスクについて考えたうえで退職は考える必要があります。
失恋したせいで仕事に行くのがきつい……と思ったときは、いきなり退職を考えるのではなく、まずはいったん休暇を取ったうえで今後のことを冷静に見つめましょう。
特に失恋後は精神的なショックから判断力を失い、極端な行動に出てしまいがちな人が多くなるため、いきなり退職は選ばないように気をつけたいところです。
失恋して仕事や勉強が手に付かないときの対処法
ではここからは、実際に失恋して仕事や勉強が手に付かなかなくなったときはどうすれば良いのか、対処法を見ていきましょう。
失恋休暇や失恋退職といった方法は取らないにしても、なるべくショックを和らげる対策は自分で実践していきたいところです。
「見返すこと」を原動力にしてみる
失恋して仕事や勉強が集中できないときは、一つのモチベーションコントロールに挑戦してみてください。悲しむばかりではなく、自分だって今後に向けて行動していきたい気持ちはあるはずです。
それならいっそのこと、相手を見返すことを原動力にしてみませんか?
思うことは自由ですから、「こんなに頑張ってきた私を振るなんて!悔しい!もっと頑張って素敵な人をゲットしてやる!」といった目標を大きく自分の中に掲げてみましょう。
人と話すことで気を紛らわせる
仕事や勉強が手に付かない理由としては、やはり気が付くと相手のことを考えてしまうからですよね。そんなときは、強制的に気を紛らわせていくのが一番です。
自分の力だけで気を紛らわせるのはなかなか大変ですから、まず意識したいのは人と話すこと。
人と話せば相手との会話に集中することになりますし、自然と失恋のことには意識を持っていかれなくなります。
一人で集中して勉強するのではなく友達に付き合ってもらい、問題を出し合う。一人で業務に集中するのではなく、いったん周りの人と話す機会のある作業を行う……そんな対処法が重要です。
いったん小休止を取る
集中できないときに無理に集中しようとしても、正直無理なものは無理です。それでも無理に自分を働かせようとすると、最終的に自分がつらくなってしまいます。
そのため失恋のせいで仕事や勉強をするのがつらいときは、いったん小休止を取りましょう。
例えばトイレの個室にこもったり屋上に行ったりして、しばらく泣けば気持ちもすっきりするかもしれません。気晴らしにお菓子を食べれば、少しは気持ちも明るくなるかもしれません。
いったん落ち着くためにも、5分~10分でも良いので休息を取りましょう。
まとめ
失恋すれば誰だってつらいのは当然ですし、休暇や退職を考えたくなるときもあるでしょう。本当につらいのなら、思い切って仕事をしばらく休むことで、傷ついた心をリラックスさせることも必要になります。
ただ、正直や休みづらい、失恋で退職したいなんて到底言えない……というときもありますよね。そういったときのためにも、失恋して勉強や仕事に集中できない人のための対処法は、しっかり理解しておきたいですね。