何かと価値観や国民性、文化の違いなどを理解し合うのに壁が多い国際結婚。国際結婚に憧れるけど、正直大変なことの方が多そう……と感じている人は多いのではないでしょうか?
確かに国際結婚ともなれば、ただ外国人の友達を持つのとはわけが違います。正直、中には結婚して後悔した……と感じてしまうようなこともあるでしょう。
国際結婚して後悔しないためには、逆にどんなポイントで後悔を感じやすいのか、しっかり理解を深めることが大事になってきます。
そこで今回は、国際結婚で後悔しやすい理由を、フィリピン人・中国人・韓国人との結婚に焦点を当てつつ解説していきたいと思います。国際結婚しても大丈夫かどうかの判断に役立ててくださいね。
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国際結婚で離婚率の高いのは…
実際のところ、国際結婚はどの程度成功しやすいのでしょうか。逆に、どの程度の人が国際結婚した後に離婚を選んでしまっているのでしょうか。
実は国際結婚した後に離婚するカップルは決して珍しくなく、理由は価値観や文化の違いなどさまざまです。
ちなみに中でも一番離婚率が高いと言われているのはフィリピン人との国際結婚です。
国際結婚カップルはいろいろなパターンがありますが、フィリピン人との結婚は他の国と比べて実はダントツレベルで離婚率が高いのです。
他に日本人との結婚が多いのは、韓国人や中国人が挙げられますが、離婚率は他の国と比較してみると平均的といったところ。国際結婚するからには、やはり離婚という悲しい結果にはなりたくないものです。
どんな点でトラブルや後悔が生まれやすいのかは、あらかじめ理解しておきましょう。
国際結婚で後悔しやすい理由
では実際に、国際結婚で後悔しやすい理由を全般的に見ていきたいと思います。大変なことだらけな印象も強い国際結婚では、具体的にどんなポイントで苦労や後悔を感じるのでしょうか。
①とにかく結婚の際の手続きが多くて大変
まず国際結婚は、日本人同士の結婚と比べて、婚姻関連の手続きでやることがてんこもりです。
日本人同士なら気にしなくても良いビザの問題を解決したり、結婚の手続きを双方の国でしなければいけなかったりなど、手続きに時間も手間もかかります。途中で理解を深めなければならない法律の問題なども出てきます。
そんなとき話がどんどん複雑になり、「こんな面倒ならやめればよかったかも……」なんて思う人も出てくると言います。
②そもそも結婚前に両親を説得するのが一つの試練に
国際結婚の場合、手続き関係の前に一つの壁となるのは、やはりお互いの家族の了解を得られるかという点です。国際結婚は文化の違いなどで悩みやすく大変なため、まず多くの親が反対します。
そこでまず親を説得させて、パートナーを紹介して、今度は自分も相手の親のところへ行って結婚させてほしいとお願いして……といくつもの壁をクリアしていかなければならないため、実際に結婚までこぎつけるのがとにかく大変なのです。
③何かと普段から費用もかさみやすい
国際結婚は、自分たちが思っている以上に費用もかさみやすいです。それは結婚の行政手続きの際もそうですし、結婚後の普段の生活の中でも同じです。
まずは旅費(飛行機代)です。結婚の手続きや挨拶、結婚式などのために相手の国に行くときは、都度旅費かかるため、これは明らかに日本人同士の結婚とは違ってくるポイントになります。
その他、結婚後に相手の母国語を勉強していくなら、場合によっては勉強の費用もかかりますし、毎年の里帰りの際には旅費がやはり都度かかってきます。
④言語の問題でトラブルや喧嘩、やりづらさを感じることが出てくる
国際結婚で後悔しやすいポイントとしては、言語の問題も挙げられます。
お互いの意思疎通はまだなんとかなっても、お互いの家族とはなかなかうまくコミュニケーションが取れなかったり、そもそも普段交わす言葉はどちらの言葉にするのかなどの考え方の違いで悩むことは多いと言います。
結果、言語の問題でトラブルになったり喧嘩したりなど、やりづらさを感じることは出てくるものです。それが後悔する理由につながることは多いです。
⑤やはり問題となるのは日常生活における価値観の違い
日常生活における価値観の違いも見逃せないポイントです。
やはり結婚して家族として一緒に暮らしてみなければ、お互いの価値観の違いは浮き彫りなってこないもの。生活してみて初めて、こんなに考え方が違うなんて……と困ることは多々あります。
例えばよくあるのは、日本人はとても清潔感に対して意識が高いですが、外国人は思っている以上に意識が低いことも多いです。掃除の頻度やお風呂の頻度などで価値観が合わず、戸惑うことはやはり多いでしょう。
⑥ハーフとなる子供が自分のアイデンティティで悩みやすい
国際結婚して子供が生まれれば、子供はハーフとなります。子供の国籍や言語、文化、教育方針などは国際結婚カップルにとって常に悩みの種となります。
また、子供自身も自我が芽生えてくる段階で、自分のアイデンティティに悩むようになると言います。自分は果たして何人なのか、周囲の子供との違いをどう受け止めれば良いのかなど、子供なりに考えてとても悩むものです。
場合によっては悩みやストレスが爆発して、トラブルになるケースもあると言います。そんなとき子供のことを想い、「もし国際結婚じゃなかったら……」と後悔することはあるでしょう。
⑦老後について不安だらけ…
国際結婚の悩みでありがちなのは、老後の悩みです。老後はどちらの国に住むのか、いずれにしても年金などの社会保障は受けられるのか、自分たちの老親の面倒は今後どうするのかなど、不安だらけです。
ちなみに、日本と違って年金などの社会保障制度は外国ではしっかりしていないところも多く、保険料をまともに払っていない人もたくさんいます。
そんな事実を結婚後に知るようなことがあれば、老後に対して強い不安を感じ、国際結婚を後悔するようなことも出てくるでしょう。
フィリピン人との国際結婚で後悔しやすいこと
ちなみに離婚率の高いフィリピン人との国際結婚ですが、フィリピン人との国際結婚ではどんなことを後悔しやすいのでしょうか。夫婦やその人によって悩みは違いますが、そのうちの一つにお金の問題があります。
実はフィリピン人は、コツコツ貯蓄してお金を貯めていく文化・価値観がないのです。
そのため国際結婚したことで貯金を使いこまれてしまった、何度貯金してほしいと伝えても話がかみ合わないといったトラブルはよく起こると言います。
こういったお金のトラブルが致命的となり、後悔や離婚に至るケースは多いようです。
中国人との結婚で後悔しやすいこと
日本人との国際結婚が多い中国人ですが、中国人との国際結婚ではどのようなことを後悔しやすいのでしょうか。
後悔しやすいことの一つとして、中国の共働きの考え方があります。
中国では日本より共働きの考え方が根付いているため、夫は仕事、妻は家庭を守るといった考え方に縛られていないことが多いのです。
そのため例えば中国人の夫と結婚した場合、家庭に入って家事や育児に専念したいことを伝えれば、もしかすると反対されることもあるかもしれません。
後悔しないためには、最初からそういった考え方を合わせておくことが大事になってきます。
韓国人との国際結婚で後悔しやすいこと
韓国人と日本人の国際結婚カップルも多いですよね。韓国人との国際結婚で後悔しやすい点といえば、親戚関係のつながりの深さが一つ挙げられます。
韓国人は、日本人より家族や親戚との関係をとにかく大事にする傾向があります。
親戚同士で集まって交流する機会は多く、国際結婚すれば、当然自分も相手の親戚関係の中に入っていかなければいけません。
もともと人といることが好きな人やコミュニケーション能力の高い人などは問題ないかもしれませんが、あまり人に干渉されたくないタイプの人や一人が好きな人は、このつながりの深さになじめず後悔することも多いと言います。
【フィリピン人/中国人/韓国人】国際結婚で後悔しやすい理由まとめ
国際結婚でやはり重要なポイントになってくるのは、あらゆる文化や価値観の違いです。
付き合っているうちは問題なくても、結婚後に問題が浮き彫りになるパターンは多いもの。そのため「こんなはずじゃなかったのに」と国際結婚したことを後悔する人も少なくないと言います。
大事な結婚で、しかも国際結婚ともなれば手続きにとにかく手間暇がかかります。失敗して後悔の嵐にならないよう、国際結婚で後悔するポイントはぜひ覚えておきましょう。